製品情報 /MOTIONTITE【モーションタイト】 : 性能・特徴

(1)ボルト単体で高い緩み防止力
普通に締め付けるだけで緩みを防ぎます。ねじ山が基準山形よりも座面側にわずかに傾斜しているため、締め付けの際、雄ねじフランク山頂部から雌ねじフランク部へ徐々に接触していきます。荷重が加わると、雄ねじのねじ山が弾性変形し、座面側に戻ろうとする力が働くため、接触面に強い反発力が発生し緩みを防止します。(ねじ山全体が強力なバネの働きをします。)
推奨締め付けトルクは標準ボルトと同等(1.0~1.1倍)です。締め付けトルクと軸力は比例の関係を保ちますが、締め付けの際、回転角が標準のねじよりも10%程度大きくなることが特徴です。

(2)疲労強度1.2倍
雄ねじの構造上、最も大きなデメリットは、はめ合い第一ねじ山に全荷重の30%以上がかかり、その谷底には最大応力が発生するという、極端に不均衡な構造です。そのため、一定以上の外力が加わると第一ねじ谷底から疲労破壊を起こす原因になります。モーションタイトは、螺合するねじ山をわずかにたわませることにより、はめ合い第一ねじ山の荷重負担を減少させ、疲労強度の向上を実現させました。  
考えられる効果としては、以下の通りです。
●ボルトの本数を減らす
●ボルトのねじ長さを短くする
●ボルトをダウンサイジングする
●ボルトの交換時期を延長する
●熱処理後転造を転造後熱処理に変更する

(3)潤滑油がなくても安定した軸力
標準のねじで軸力テストを行うと、軸力のバラツキがあまりにもひどいので閉口してしまいます。たった10本のテストでも最大軸力と最少軸力の差が2倍程度離れてしまうことも珍しくありません。
ねじ部品の摩擦係数のバラツキなど考慮すべき点も多くありますが、これでは、設計者がボルトのサイズを決めるのに苦労するわけです。
表面処理を行っていない熱処理後の生地の状態(潤滑油なし)で、軸力試験を行うと標準品とのバラツキの差が明確に表れます。さらに、連続10回の繰り返しテストでは標準品は数回で破断に至るものもありますが、モーションタイトはバラツキの幅がわずかな範囲に収まっています。表面処理の有無や種類にもよりますが、±30%といわれる軸力のバラツキを1/2程度に抑えたモーションタイトは、過剰品質という設計のムダを省きます。

(4)低コスト・高品質・再使用可
転造加工で生産するため、低コストを実現しました。接着剤や他の緩み止め製品を使用されている場合は、代替品として大幅なコストダウンを図ることが可能です。
JIS規格及びISO規格の公差範囲に準拠しているため、高品質で既存のねじとの交換も可能です。モーションタイト専用のリングゲージによる通止め管理(ピッチ・ねじ山角度・有効径管理)を行っています。
熱処理ボルト(強度区分8.8、10.9、12.9)の場合、ねじ山の弾性力が維持されている間は再使用が可能です。 モーションタイトは、溶融亜鉛メッキ品や大径ボルトにも強力な緩み防止力を発揮します。